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面接の達人~孫子の兵法で百戦危うからず~

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転職活動では主に3つの壁を乗り越える必要があります。「書類選考・面接試験・筆記試験」の3つです。その中でも面接試験は企業側としてもっとも重視している項目になります。

面接の目的を知っていれば面接は怖くない!

転職活動の中でもっとも重要で、もっとも緊張するのが面接試験です。企業側の採用担当者として面接をしていると面接試験を誤解している人をよく見かけます。

 

面接試験は転職者の自己アピールの場ではないのです。自分を売り込んで理解してもらい、評価を受ける場ではないのです。

 

面接試験とは、企業側が求めるニーズと転職者の経験や能力、ニーズが合っているのかを確認する場なのです。企業側が営業マンを求めているのであれば、元気があって体育会系の人でもいいですが、企業側が法律を扱う部署の人材を求めている場合には知識や経験、資格などが重要になるのです。

 

大事なのでもう一度書きます。

「面接とは企業側のニーズと転職者の経験・能力・ニーズが合っているのか確認する場」である。

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面接の達人になるには孫子の兵法をマスターする!

孫子とは、中国の春秋時代の軍略家です。群雄割拠する戦国時代に戦争に勝つための指針を理論化した人です。その孫子が書き残した兵法書が「孫子の兵法」です。13編からなる兵法書ですが、現代のビジネスマンにもよく読まれていて、実際に会社の運営や仕事に活用している人が多いです。

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面接の達人になるには、その中の有名な一文を理解することが必要です。その一文とは

「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」です。

相手のことを知り、自分のことも熟知していれば、百回戦っても負けることはないという意味になります。

 

この有名な一文は原文ではもう少し長い文章になっています。

「彼を知り己を知れば百戦殆からず。

 彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。

 彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し」

 

この文章の意味は

「相手のことを知り、自分のことも熟知していれば、百回戦っても負けることはない。

 相手のことを知らないで、自分のことを熟知していれば、勝つこともあるが負けることもある。

 相手のことを知らないで、自分のことも知らなければ、戦うたびに必ず負ける。」

 

転職活動における彼とは「企業側のニーズ」のことであり、己とは「自分の経験・経歴・能力・希望」のことです。

 

転職をするときに企業側のニーズを理解して、その企業側のニーズに自分の経験・経歴・能力・希望が一致するなら百回面接しても面接で落とされることはないでしょう。面接の達人とは孫子の兵法を理解して使いこなすことができる人のことを言います。

 

では、面接試験の前に中途採用を募集している企業側のニーズと自分の経験・経歴・能力・希望を熟知しておきましょう。

 

※転職を成功させるには転職する理由をはっきりさせておきましょう。詳しくはこちらの記事を参照ください。

 

面接の前に採用する企業側のニーズを把握する

面接試験に挑むときに重要なことは「企業側のニーズ」を理解することです。企業側が求めている人材はどういう人材なのかを理解した上で面接に挑むことがもっとも大切なことです。

 

面接試験を受ける前にその企業がどのような業務を行っていて、どういう状況にあり、どうして中途採用を募集しているのか、どのような人材を欲しているのか、など企業研究をしっかりやっておきましょう。

 

その企業がどのような業務を行っているのか?

不動産業界であれば、売買なのか、賃貸なのか、仲介なのか、管理(資産管理・賃貸管理)なのか、仕入専門なのか、買取専門なのか、サブリース専門なのか、など実際にどのような業務を行っているのか事前に把握しておきましょう。

 

その企業はどういう状況なのか?

業績は伸びているのか、落ち込んでいるのか、出店を増やしているのか、減らしているのか、採用は通年でしているのか、今だけスポットでしているのか、社員の定着率は高いのか、低いのか、などその企業が置かれている状況を調べておきましょう。

 

どうして中途採用を募集しているのか?

事業拡大のために中途採用をしているのか、離職者(退職者)が多くて補充員として中途採用を行っているのか、専門性の高いスペシャリストが必要で中途採用を行っているのか、幹部社員(リーダー)が不足して中途採用をしているのか、などその企業が中途採用に求めているものを正確に把握しておきましょう。

 

どのような人材を欲しているのか?

経験がなくても一から仕事を覚えさせて育てられる人を欲しているのか、事業を拡大していくために経験があり、能力がある人を欲しているのか、専門職を相応の経験と能力で担当できる人を欲しているのか、幹部社員(リーダー)として部門を引っ張ることができる人を欲しているのか、などその企業が求める人材を把握しておきましょう。

面接試験の前に自分の経験・経歴・能力・希望を整理しておく

企業研究をしっかり行い企業側の採用ニーズを理解したら、次は自分自身をしっかり把握しておきましょう。自分は何ができるのか、何をしたいのか、何をしてきたのか、自分の経験や経歴、能力、希望をまとめておきましょう。

 

自分は何をできるのか

自分の過去の経験や経歴、能力を踏まえて、応募先の企業のニーズに対して自分は何ができるのかはっきりさせておきましょう。営業経験や実績が豊富なら応募先の企業でも営業マンとして実績を上げることができます。総務経理の経験が豊富なら労務計算・処理はおまかせください。

 

自分は何をしたいのか

転職するにあたって自分が何をしたいのかはっきりさせておきましょう。転職することによって働く環境を変えたいのか、転職はキャリアアップが目的なのか、転職は本当に自分のやりたいことなのか、自分が何をしたいのか把握しておきましょう。

 

自分は何をしてきたのか

中途採用を行う企業側としては即戦力を求めていますので、転職希望者が何をしてきたのかはとても重要です。どのような業務を行ってきて、どのような実績を上げたのか、など具体的な事例を書き出しておきましょう。

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企業側の採用担当面接官は何を見ているのか?

 転職の面接試験は、新卒面接と異なる視点でチェックをしています。新卒面接では経験や経歴、能力はあまり重視されません。新卒面接では仕事への意欲や会社への熱意が評価されます。

 

転職面接では大きく分けると3つの項目で評価されます。「職務能力・仕事への熱意・組織適応力」を見ているのです。転職ではやる気があっても企業側のニーズを満たすことができなければ採用する理由にならないのです。

 

転職面接で評価される職務能力

中途採用を募集する側の企業が求めるニーズに合うか見極めるポイントが職務能力です。最初に職務経歴書に記載されている内容に間違いがないか確認します。また、短期間で戦力になれるか見極めます。採用する側のニーズに合う職務能力があれば採用される可能性は高くなります。

 

仕事への熱意

仕事への意欲、会社への熱意などやる気は当然評価されます。どうしてもこの仕事がしたい、この会社へ転職したいという熱意を確かめます。熱意があれば採用した後に職務を教え込むことで戦力になりえるからです。

 

組織適応力

会社にはそれぞれの社風があります。その会社の雰囲気にあっているか、既存の社員とうまくやっていけるのかチェックしています。全体的に地味で堅実な会社に浮かれた派手な人が入社してもうまくいかないからです。また、転職を何度も繰り返している人は組織適応力を慎重に見られますので、転職した理由を説明できるようにしておきましょう。

 

新卒面接

・仕事への意欲

・会社への熱意

 

転職面接

・職務能力

・仕事への熱意

・組織適応力

 

面接官のチェックしているポイント

 転職面接では面接官は下記のような項目をチェックしています。

入室~着席まで

  • ドアのノックなどビジネスマナーを心得ているか
  • 入室時にきちんと挨拶ができるか
  • 清潔感があり第一印象が良いか
  • 氏名を名乗って着席しているか

 

経験や経歴について

  • 簡潔にポイントを押さえて語っているか
  • 実績や評価が含まれているか
  • 回答が具体的な内容が伴なっているか
  • 活かせる職務経験、職務能力を把握しているか
  • 見え経験であっても当社で活かせるものがあるか

 

退職理由

  • 転職の理由が逃避ではなく前向きな理由か

 

志望動機

  • 具体的な理由を自分の言葉で語っているか
  • 当社だからこそ入社したいという理由を語っているか

 

自己PR

  • 職務経験を踏まえてアピールできているか

 

コミュニケーション能力

  • 視線は面接官を見て話しをしいているか
  • 好感が持てる会話ができているか
  • 当社の説明を理解しているか

 

面接終了時、退室時

  • 入社したいという意欲を感じるか

 まとめ

面接の達人になるには、孫子の兵法で有名な「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」を理解して実践することが大切です。応募する前に企業のニーズをしっかり把握しておけば、その企業がどのような人材を求めているのかわかります。

 

また、自分の経験や経歴、能力、希望を熟知していれば、その企業のニーズに合うのかわかるはずです。さらに企業のニーズも自分のことも熟知していれば企業のニーズに合わせることもできます。

 

まさに、「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」で面接の達人になれるのです。

 

以上、面接の達人~孫子の兵法で面接試験は百戦危うからず~でした。