転職活動をするときに、自分でインターネットで調べて転職するか、転職エージェントと呼ばれる転職代理人(転職紹介会社)を使って転職するのか、2つの方法があります。それぞれメリットもデメリットもありますのでまとめて紹介します。
- 求人サイトと転職エージェントどちらが転職に有利か?
- 求人募集をする企業は求人サイトと転職エージェントを使い分ける
- 求人サイトと転職エージェントのメリット・デメリットを比較!
- 求人サイトと転職エージェントを両方使う!
- まとめ
求人サイトと転職エージェントどちらが転職に有利か?
一般的な転職活動としては、自分でインターネットや情報誌で求人情報を見ることが多いと思います。とくに若い世代(20代)は自分で求人情報を見て応募している方がほとんどです。
一方、30代以上の方は自分で求人情報を見るだけでなく転職エージェントに登録して天職活動をすることが多いです。
この差は若い世代はまだまだ仕事の経験が少なく、自分の経歴を元に転職活動をしようと考えていないことと、30代以上の方は仕事の経験が長く、自分の経歴や能力を元に転職活動をしようとしているからです。
転職活動の仕方
- 20代 ⇒ まだ自分の能力が未知数 ⇒ インターネット・情報誌の求人に応募する
- 30代 ⇒ 自分の経歴・能力が明確 ⇒ 転職エージェントに登録して応募する
まだ20代という若い世代であれば、自分の経歴や能力などを考慮することなく「自分がどんな仕事をしたいのか」を優先して転職活動をしています。そのため、自分で求人情報をたくさん見てやりたい仕事を選んでいるのです。
30代以降になると、ある程度自分のことがわかってきます。これまでの仕事の経験から自分の能力がある程度わかっています。自分にできること、できないこと、得意なこと、苦手なことがはっきりしています。その自分の状況を元に転職エージェントに登録しているのです。
転職エージェントという転職活動をサポートしてくれるサービスに登録して転職活動をするのです。自分の強みに合う会社を紹介してもらって転職することで、結果として給料が増えたり、適職を見つけることができるからです。
求人サイトと転職エージェントの使い分け方
- とりあえず転職するなら自分で求人情報から応募する
- いまより好条件(給料を上げたいなど)で転職するなら転職エージェント
求人募集をする企業は求人サイトと転職エージェントを使い分ける
転職しようかな?
求人サイトを見たけどいいのがないな?
転職エージェントに登録して仕事を紹介してもらおうか?
でも、求人サイトと転職エージェントの求人情報って同じじゃないの?
この疑問に答えます!
求人サイトの求人情報
企業が人手不足になると、求人広告を出して社員を募集します。どこへ広告を出すかと言えばハローワークやリクナビNEXTなどの民間の求人サイトに広告を掲載するのです。その広告を掲載するときに掲載料が必要になります。(ハローワークは無料です)
掲載する広告の大きさや掲載する期間によって掲載料が変わってきますが、約20万~100万円の掲載料を企業は支払っているのです。
その広告の内容が評価されてたくさんの応募がくれば広告は成功です。しかし、広告の内容が評価されなくてまったく応募がないこともあります。この辺はシビアですね。企業とすれば高額な掲載料を支払ったのに誰も雇用することができないこともあり得るのです。
ただし、現時点では社員やパート、アルバイトを募集しようと思ったら求人サイトに広告を掲載するのが一番効果が期待できる方法です。そのため、ほとんどの企業は求人サイトを利用しています。
転職エージェントの求人情報
転職エージェントの場合は求人サイトと違って成果報酬です。企業が転職エージェントを利用した場合は社員を雇用できなければ報酬を支払う必要がないのです。企業側から見ればお得に感じますね。
しかし、転職エージェントを使って社員の雇用に成功した場合は成功報酬として求人サイトよりも高額な費用を支払う必要があります。雇用した人材の年収の約10%~30%を転職エージェントに支払っているのです。
企業にとっては転職エージェントを使って求人募集をした方がたくさんの費用が必要となります。しかし、成果報酬になっているため雇用できなかった場合は費用が発生しませんので求人サイトのような結果ゼロというリスクはありません。
また、企業としては職能の高い人材を確保するときに転職エージェントを利用することが多くなります。専門性の高い仕事や管理職など幹部採用のときに転職エージェントを利用するのです。
優秀な人材を雇用できれば高額な費用でも元がとれます。また、優秀な人材がとれなかったとしても費用は発生しませんので、企業としては転職エージェントを利用するメリットは大きいのです。
また、転職エージェント側でその企業の求人条件に合った人を紹介してくれますので求人サイトでいろんな人が応募してくるよりも精度が高い採用活動ができるようになります。
企業側の使い分け
求人サイト・・・一般的に広く利用されている
転職エージェント・・・専門性の高い仕事、管理職など幹部採用に利用している
求人サイトと転職エージェントのメリット・デメリットを比較!
求人サイトを使うメリット
求人サイトは誰もが一度は使ったことがあると思います。就職や転職、バイト探しなど意外に身近にある求人情報です。また、インターネット上のサイトだけではなく紙媒体である求人フリーペーパーや転職情報誌、バイト探し雑誌などあります。
求人サイトを利用するメリットはお手軽にいろんな求人情報を自由に見ることができる点です。最近では通勤の途中にスマホで求人サイトをチェックする人が多いですね。
また、求人サイトも希望の条件を登録しておくとリマインダーで通知してくれる機能もあります。新しい求人情報が出てきたときに、自分の希望条件と合っていれば自動的にお知らせしてくれる便利な機能です。
また、その他にも自分のペースで転職活動ができたり、自分のキャリアと関係のない異業種や別の職種にキャリアチェンジをすることができたりします。求人サイトをうまく活用すると転職活動が楽になりますね。
求人サイトを使うメリット
- 手軽にいろんな求人情報を自由に見ることができる
- 自分の希望条件を登録しておけば、条件に合う求人が出たときに知らせてくれる
- 自分のペースで転職活動ができる
- 自分のキャリアと関係のない異業種や別の職種にキャリアチェンジができる など
求人サイトを使うデメリット
求人サイトはお手軽に使えて便利ですがデメリットもあります。一番大きなデメリットはリクナビNEXTなどの求人サイトの求人募集に応募しても返信がないことが多いことです。
せっかく必要事項を記入して応募しているのに…待てども待てども返信がないことが多いのです。なぜか?書類選考で落ちたから返信がないのです。ダメならダメとすぐに言ってくれ!!!と言いたくなりますが応募して返信がこなければ書類選考で落ちたということです。
書類選考で落ちる場合は履歴書や経歴書の内容・書き方を見直してみましょう。また、リクナビNEXTの場合は業種や職種にあったアドバイスを紹介してくれるので、その通り書いて書類選考が通る確率を高めましょう!
また、その他のデメリットとして、自分のペースで転職活動ができるため怠けることができてしまうことです。自分の都合の良いときに求人情報を見て、自分が希望する会社の求人があれば応募するというスタンスでは何のしばりもないのでいつまでもダラダラと転職活動をしてしまうというデメリットがあります。(ニート状態ですね‥)
求人サイトを使うデメリット
- 求人サイトに応募しても返信がないことが多い
- 自分のペースで転職活動をすると怠けてしまって転職活動が進まない
転職エージェントを使うメリット
転職エージェントを使う最大のメリットは条件の良い会社に転職できる可能性が高いことです。転職エージェントを利用している企業は求人サイトと違って、専門性の高い職種や管理職など幹部社員の求人募集をしていることが多いからです。
また、転職エージェントは転職するトレーニングもしてくれます。履歴書や職務経歴書の内容や書き方、面接のアドバイスをしてもらえます。また、自分が気が付いていない適正もアドバイスしてくれたりします。
さらに、転職エージェントはエージェント(代理人)側が主導権を持って転職活動を進めてくれますので、自分で転職活動をするようりも早く転職先が決まる傾向にあります。早い場合は1か月くらい、おそくても3か月くらいで転職先が決まります。
転職活動に他人がかかわると真剣に転職活動をしなければいけなくなりますので、自分に甘い人は転職エージェントは必須ですね。
また、求人サイトでは自分で仕事を探さないといけませんが、転職エージェントは希望条件をヒアリングしてくれて、その条件に合った仕事を探してくれるのです。さらに、求人を紹介してくれるだけでなく、面接日の調整は給与・福利厚生・入社日の調整などもしてくれます。
なお、転職エージェントを利用すると年収も増えるかも?しれません。転職エージェントの収入は成功報酬型になっています。雇用が決また人の年収の10~30%を受領できますので年収が高く転職先が決まれば、転職エージェントの収入も上がるのです。
そして、最後のメリットは、これだけ良いサービスなのに転職エージェントは無料で利用できるのです。上記の通り利用料は企業が支払ってくれています。これは現代社会は人手不足で企業の方が弱い立場にあるから企業が支払ってくれているのです。
- 専門性が高い職種や管理職など幹部社員の募集が多く条件の良い会社に転職できる
- 転職活動を全般的にアドバイスしてくれるため転職力が向上する
- 転職エージェントのペースで転職活動を行うので早く転職できる
- 転職エージェントが希望条件に合う求人を紹介してくれる
- 転職エージェントを使うと年収が上がる
- 転職エージェントの利用料金は無料!
転職エージェントを使うデメリット
転職エージェントはメリットもいっぱいありますが気をつけないといけないデメリットもあります。それは転職エージェントも報酬を貰ってエージェント(代理人)を行っていますので利用者の希望だけではないく、転職エージェントの都合も考慮してエージェント業務を行うことがあるからです。
転職エージェントを利用する人は利用料が無料です。そのため、転職エージェントとしては募集している企業から成功報酬として報酬を得ることが目的になってきます。
そうすると転職エージェントが貰える報酬の高い企業の求人をおススメすることが多くなったり、転職できる可能性が高い企業をおススメすることが多くなったりします。
転職エージェントとしては、なんとしても転職させて成功報酬を得なければいけないからです。そして、成功報酬は少しでも高い方がいいのです。まぁ、転職エージェントもボランティアではないので仕方がないことですが…。
なお、転職エージェントは担当者を付けて対応してくれますが、その担当者と相性が悪かったり、その担当者が希望する業種・職種に詳しくなかったりすることがあります。簡単に言えば、担当者の当たり外れがあります。
しかし、どの転職エージェントも担当者の交代をお願いすれば変えてくれるので、この担当者はダメだと思ったら担当を交代してもらいましょう。
転職エージェントを使うデメリット
- 転職エージェントの報酬が高い会社をおすすめされる
- 確実に転職できそうな会社をおすすめされる
- 転職エージェントの担当者に当たり外れがある
求人サイトと転職エージェントを両方使う!
求人サイトと転職エージェントについて一通り学習しました。では、転職活動にはどちらを使えばいいのでしょうか?
結論から言えば、求人サイトと転職エージェントは両方とも使った方がいいです。求人サイトで自分のペースで求人情報を見て、転職エージェントで転職力を高めて、よりよい条件の転職先を紹介してもらって転職をするのです。
転職活動の流れ
- 求人サイトで求人情報を見る
- 求人サイトに希望の条件を登録して求人情報を集める
- 転職エージェントに登録する
- 転職エージェントで希望条件をヒアリングする
- 転職エージェントで履歴書や経歴書のアドバイスを受ける
- 転職エージェントで面接日の調整、面接の質疑応答を練習する
- 転職エージェントで給与や入社日などの諸条件を交渉する
簡単に言えば、求人サイトで求人情報を集めて、転職エージェントで実際の転職活動をするという流れです。
求人サイトで良い求人情報があって、自分で応募したとしても転職力が低いままだと返信すらないことがあります。だから、求人サイトで求人情報に精通したら、あとは転職エージェントと協力しながら転職活動をしていくのです。
まとめ
求人サイトも転職エージェントもメリット・デメリットがあります。転職が成功するか、しないかは、あくまでも求人サイトや転職エージェントを使う人の問題です。
転職を成功させるには、まずは転職する理由と目的をはっきりさせておいてください。転職する理由と目的がはっきりしてから求人サイトで求人情報を見て、転職エージェントに登録することをおすすめします。
※転職する理由と目的については下記記事を参照ください。
以上、求人サイトと転職サイトを比較!転職には両方使うことがおすすめです!でした。